感染症セミナーに参加して

寒さの厳しきおり新型コロナウイルスが猛威を奮っています。感染の拡大は留まることを知らず一早いワクチンの開発が待たれるところです。

そんな中、製薬会社主催の感染症セミナーに参加してきました。テーマは「レプトスピラ症」

レプトスピラ症はスピロヘータ属の細菌感染によって引き起こされる人獣共通感染症です。

この細菌は川辺の土壌に潜んでいて河川の氾濫やネズミによって拡散されます。細菌はネズミの尿中に排泄されるのでそれを接種することによって人や犬が感染します。

犬は川辺へのお散歩の時にネズミの尿を舐めてしまう、人は水辺のレジャー、農作業、洪水の後などで感染してしまうそうです。

症状は重篤な腎障害で犬では致死率が50%以上との報告もあります。発生率はそんなに多くないものの日本国内様々な地域で見られます。

適切な治療によって命をとりとめてもその後生涯透析が必要となったり、無症状キャリアとなり感染源になってしまうことも。

とても恐しい感染症ですね。大阪府でも淀川流域で犬の感染の事例がありました。幸い犬にはワクチンがあります。

当院も比較的淀川に近いので今後このレプトスピラ症の予防注射についても考えを改めなければと感じました。